SHIROBAKO 第4話『私ゃ失敗こいちまってさ』

上山高校アニメーション同好会出身のあおいたちが東京で飲み会をしたお話。
夢を見るのは簡単ですが夢を現実にするのは難しい。なぜなら日々の忙しさの中で夢を見続ける力が失われてしまうからでして、夢は容易に姿を隠してしまうから。
ずかちゃんは声優として卵のままですし、他のメンバーも似たようなもの。夢を実現させるためには見続けながら実績を積み重ねて行き、周囲の人間に認めてもらう必要がございますから、全てはこれからですね。
ただ彼女たちは同じ夢を語り合える仲間が居るアドヴァンテージがございますので、この先の困難もなんとかなる、いやなって頂きたいものでございます。
この作品を楽しく視聴できるのは、泣かせたり熱かったりするお話を決して語らないからではないかと考え始めました。
…何を書いているかと申しますと、ありがちな制作者は「此処はなく場面ですよ」「ここは燃える場面ですよ」と強調してみせまして、そういう作為的な構成を嫌悪している者としては「バカじゃね〜の」と白けてしまうのです。
この作品はその辺を巧妙に回避しておりまして、淡々とエピソードを見せながら視聴者自身に「感じさせて」いるのではないかと。…う〜ん上手く説明できないな(笑)
泣かせずに泣いてもらう、燃えさずに燃えてもらう。感じることは視聴者に任せてその前段までで止めておく。奥ゆかしさ?
2クール作品ですので、終了までにきちんと自分の言葉で説明出来るようになりたいものでございますし、それがこの楽しい作品を提供してくれているスタッフへの返礼になるのではないかと考えております。