モブサイコ100 第12話『モブと霊幻 〜巨大ツチノコ現るの巻〜』

師匠が「爪」の第七支部を壊滅させたお話。
表面的にはモブから能力を一時的に授けられた霊幻大暴れ!だったのですが、直接壊滅させたのは霊幻の「言の葉」だったという(笑)
しかしどのような事態に直面しても全く怯まない霊幻のあの自信はどこから来ているのでしょうね、…彼の過去が知りたい!
ということで最終回。
失敗したなぁと思うのは、前期に放送されていた同じ原作者の「ワンパンマン」を視聴しなかったことで、本作を試聴した後では面白かったのだろうと容易に想像できまして、残念でなりません。
物語はシリアスな展開にしようと思えば簡単にそう出来たのでしょうけど、作者さんの絵柄ではそうするよりもユーモアを優先させた方が座りが良いと判断なさったのかもしれません。
それは霊幻というキャラが象徴しておりまして、彼の言動は最近のアニメでは出色の「大人」なのですが、その出自が詐欺というところが実に素晴らしい!(笑)
変に深刻にならないで済んだのは、霊幻という存在と有無をも言わせぬモブの圧倒的力が大きかったわけで、こんな二人を物語に作り出した作者さんの力量は見事でございました。
そしてボンズの作画の見事さも特筆ものでした、元々作画力には定評のある制作会社ではございますが、今回のように単純な絵柄ですとその能力の高さを改めて認識させられますね。
素材(原作)と技術(アニメ制作)の幸せな出会いで良い絵が描けた。その絵を見ることが出来て視聴していた私も幸せな時間が過ごせました。