昭和元禄落語心中 第六話

八雲の長い夜、第五夜。
今回は八雲が自分にとって落語が何なのかを自覚したお話でございました。
諸般の事情に流されてここまで来たけれど、自分の力で居場所を作ることが出来るのだと思い至り、それは他者に運命を委ねなくとも済むという「解放」でございますね。
そのための自分だけの道を見つけたわけですが、それは既に助六が指摘していたことで、改めて兄弟弟子の凄さを思い知ったと。
助六のような落語は出来ないけれど自分の進むべき道は他にある。そう決意をした菊比古の前途は…、まあだからといってトントン拍子に行かないのが人生でございます。
八雲の青春はまだまだ続きます。