山賊の娘ローニャ 第26話(終)『春の叫び』

こうやって最終回まで視聴いたしますと、改めてお父ちゃんの偉大さが分かろうというものでございます。
悪い作品ではなかったのですが、どこに力点を置いているのかが不明瞭と申しますか、エピソードを羅列しただけの散漫な印象が拭えなかったのでございます。
今回すべてを知る男・ベールがお亡くなりになったのですが、これをクライマックスに持ってくるのであれば節目節目で彼を物語の中心に置いておかなければ意味が薄れてしまいますし、実際今回も印象強くはございませんでした。
メリハリをもう少し付けて伝えたいものを明確にして欲しかったというのがこの作品に対しての感想でございます。
自然の中で成長して行く子どもたちなのか、家族に愛なのか。
エピソードはそれらを効果的に伝えるために配置されるパーツであって欲しいですし、そうでないと空虚な羅列出終わってしまうように考えてしまいました。
こういう手法は監督のお父さんや先輩の高畑さんは抜群なのですけどね。
作画に関しましては3Dの進歩を見せていただき満足。
ただこれもまだ感情の爆発などで改良の余地が残されておりまして、一足飛びの進歩はあり得ませんので良い蓄積になったかと考えております。