甘城ブリリアントパーク 第12話『未来は誰にもわからない!』

目情の入場者数に達したお話。
このお話を最終回にしないのはどうなんだろうかと考えましたが、それはともかく。
仮に本作に2期があったとするならばすべての伏線を回収する必要はございませんし、むしろ次期シリーズのために残しておく判断は妥当なのでしょうけど、結果としてこのシリーズの収まりの悪さが目立ってしまいまして、それは作品としての完成度が低くなったような。
ラティファにかけられた呪いとパークの存続が一点に集中してクライマックスを構成してこそ「最終回」(…実際は最終回ではなかったのですが)の盛り上がりを演出出来ると考えるのですが、ラティファの問題は一部は解消されましたが根本の呪いは継続中のようですし、パーク存続に関しても見せ方が。
今回のぎりぎりの状態で入場者数を獲得する状況におきまして西也たちが個人のツテで呼び寄せておりましたが、であれば8話の恋愛話の時もっと学校の友人関係を見せておいてくれれば「仲間」を呼び寄せる説得力が増したと考えてしまうのでした。
作為的な盛り上がりはいらないと制作者側が考えていたとしても、クライマックスにカタルシスを用意しないようでは作劇としては失敗なんじゃないかなぁ。
キャストたちの外部の人間(?)関係をさり気なくても見せておいてくれれば呼び出しに応じてくれた人々の心意気も伝わったでしょうし、今は足が遠のいて入るけれど皆パークを愛してくれていたと感じることも出来たのではないかと。
「愛」がなければこのパークが存続したとしても妖精たちの存在にとってはダメなんじゃないかと考えてしまいまして、その肝心な「愛」の描き方が不足していたように感じてしまうのでした。