SHIROBAKO 第8話『責めてるんじゃないからね』

絵麻、周囲の大人の助け舟に救われるの巻。
とは申しましても見込みの無い人間を助けてくれるほど社会は甘くございませんし、なにより本人の努力が必要なのでございます。
そして自分では絵麻の助けにならないと悟った杉江さんが年齢の近い同性の井口にその任を頼んでいる場面に胸が熱くなりました。いい大人が周りにいてくれて絵麻は幸せ者でございますね。
頼ってばかりでもダメ、頼らなくてもダメ。その辺の微妙さが丁寧に描かれておりまして今回も良いエピソードでございました。
若い人には若い人の悩みはありますが、周囲の人間は皆同じ道を歩んできたわけでして、真剣に助言を求める後輩を無下にする大人はいないのではないでしょうか。
この作品はそうした若い人に送られた水島流のエールでございますね。
ただまあ、アニメ制作という特殊なお仕事(個人の力を集結して初めて製品が完成する)だからこそなのかもしれませんが。でも「働く」という点ではどういう職種でもそう大きな変わりはないのですがね。
まるで会話のなかった姉妹がラストのワンカットで全てを知っていたと見せてくれたのも良い演出でございました。まあ誰でも悩みはあるんですよ(笑)