僕らはみんな河合荘 第12話(終)『近づきたくて』

前村と出かけていった律を心配する宇佐くんのお話。
友人になるってことはお互いに遠慮があっては成立しないものでしょうし、かといって踏み込むべきところは踏み込まないといけませんから実に面倒臭い。
ですから距離感を掴む経験というものが絶対に必要でございますし、そのためには様々な人間と交流することが求められるのではないでしょうか。
もっとも律は河合荘の変人たちと付き合えているのですからあと一歩なのかもしれませんね。そしてその一歩は宇佐くんが付き合ってくれる事でしょう。
1クールかけてアドレス交換しか出来なかった宇佐くんに同情(笑)
もっともこのスローペースっぷりがこの作品の良いところでございまして、…オッサンの青春時代のリアルってこんなものでしたからねぇ。
作品の中心は宇佐くんと律の恋模様ではございましたが、河合荘にいる変人どもを配置したことで大人の世界と子どもの世界の境界線を見せ交流する部分を描けたような気が致します。
ただどうしても変人ばかり(笑)でしたのでコメディ色が強くなりすぎてしまい、大人の世界の苦労ですとか厳しさのようなものまで手が回らなかったのが残念といえば残念。
アニメファンは求めていないのでしょうけど、かつてのホームコメディというジャンルの作品としても成立する可能性がありそうなので…、2期はないでしょうからその辺は原作にお任せ致しましょうね(笑)