一週間フレンズ。 第12話(終)『友達になってください。』

どこかよそよそしいまま香織と長谷は冬休みに入った、という最終回。
お互いがお互いを思いやっての行動だったとしても、相手がそれを望んでいるかといえば必ずしもそうでない所が難しい問題でございまして、それを避けるためにもお互いで会話する必要があるのですが、ここがまだ遠慮のある二人の距離の限界ってことなんでしょうね。
そういう時に必要なのは特殊イベントでございまして、…日本には和洋折衷で様々な行事があって長谷くんは幸せだったね(笑)
晦日にデートと呼べないデートをして自分の気持を長谷くんに伝えることが出来た香織の原動力は、記憶はないのかもしれないけれどこの一年近くに培った思い出の力だったでしょうし、この時間が無駄でなかった証拠でございますね。
過去より未来。
うんまあ若者としては当然の結論で、年寄りには眩しいなぁ(笑) でも思い出を振り返るほどの歳ではございませんで、これから沢山作って行けばいいだけの事。
ただ根本的な問題は何も解決されておりませんので、これから作る思い出を守るためにも香織の記憶障害は治って頂きたいものでございます。…治るのかなぁ?
制作のブレインズ・ベースはこういう作品を作らせると上手いなぁ(いや、他のジャンルの作品もお上手ですけど)。「余白」を上手く使うとでも申しましょうか。
必要以上に描かないことで観ている人に色んな事を考える「隙間」を残してくれておりまして、これは意識してそうしているのでしょうし、でも作る側としては勇気のいる選択だと思うのですよ。
そういう制作を許す土壌がこの制作会社にはあるってことなのでしょうし、貴重な存在だと思います。
2期があるのかどうかは分かりませんが、少しだけ成長した彼らと出会える機会が来ると嬉しいのですが。首を長くして待つことに致します。