僕らはみんな河合荘 第6話『もしかして』

自他ともに認める変態シロさんがご近所の小学生・千夏ちゃんのお財布を拾ったことから河合荘に出入りし始めて、というお話。
お話自体はコメディでございますので「深いところ」までは描かれていなかったですし、深刻さもほどほどに抑えられていたのですが、このエピソードを見ていて子供たちの逃げ場として大人の関与の重要性を改めて考えさせてくれました。
「関与」と申しましても直接子供たちの問題を解決するために動く必要はないわけでして、一時的な「逃げ場」を提供、傷ついた心を癒やし諭し自分の力で歩いて行くための「栄養補給」してあげるだけでも効果はあるでしょうね。
様々な年齢層が同居していれば対処方法も色々と助言できるでしょうし、その中から本人が自分にあった解決方法を見つけることが出来る。
今は「知らない人と話をしてはいけません」という風潮ですが、むしろご近所の多種多様な人とオープンな付き合い方を推奨した方がいいんじゃないかなぁ。…まあ変な人も一定割合で存在いたしますが、それは昔も同じような気がするのです。
学校で傷ついた子供を救ってあげられるのは「校外」にしかないような気がしますが、千夏は河合荘を見つけたことで救われたなと、こんな作品で考えさせられました(笑)