キルラキル 第二十四話(終)『果てしなき闇の彼方に』

大団円。
モチーフとしてはアダムとイブのお話を意識していたのかもしれませんが、その辺の考察は詳しい方に任せることに致します(笑)
物語の「核」は単純なものでございましたが、その単純なものでもこうして半年間視聴者を引きずり回す事が出来るのだと知らしめて下さいました。
凝った設定や登場人物たちの複雑さばかりを追い求めて物語の「力」が失われてしまうのは本末転倒でございましょう。この作品は映像作品として物語の面白さをとことん追求していたようでございます。
終わってみますと予想通り中身は特になく(笑)
流子と皐月とマコが普通の服を着て普通に女子高生の休日を過ごしているラストシーンは心に残る終わり方でして、きちんと幕を下ろすことの出来たオリジナル作品の良さでございました。
終わることの出来た物語は、それを見ていた者の心の中で思い出として残る資格を得ることが出来る。
未完のまま終了してしまった作品は10年も経てば記憶が曖昧になってしまうのですが、たとえどのような終わり方であっても終止符を打てた作品は記憶に残るようでして、それは作品を作って下さった方々から物語を丸ごと受け取れたからだと考えております。
エンドマークは心の中からこぼれ落ちないように止めておくピンのようなもの。
そう考えておる次第でございます。
勢いのある作画もそうですが、全てにおいて心地よく騙してくれた作品でございまして、放送当日早朝まで頑張ってくれた(笑)トリガーの皆様に感謝でございます。