革命機ヴァルヴレイヴ 第24話『未来への革命』

マギウスの正体を見せることに成功したエルエルフだったが、101人評議会もすぐさま情報戦を仕掛け事実の隠蔽を図る。さらにカインの追撃に追い詰められたハルトだったが、その時エルエルフがある作戦を提案して、というお話。
微妙な最終回だったでしょうか。語ろうとした物語は分かるのですが、些か舌足らずな部分が気になってしましました。
少年が自分の過去を捧げて多くの仲間の未来を手にしたのだと、そういう物語なのだと考えれば綺麗にまとまった作品だったのですが、その未来を得るための戦いについてまだ何も語られていないんじゃないかという不満が湧いてまいりましてねぇ。
あの後マギウスと人類の戦いは延々と続いたのでしょうし、その過程で人間の醜さを嫌というほど描けたはず。そしてその時ショーコたち生き残ったモジュール77の皆がその事態にどう向き合ったかは、自分たちに未来を託して死んでいったハルトへの答えとなるのですから、この部分は描いて欲しかった。
最終的にハルトたちの犠牲がちゃんと未来に繋がったと描いてあったり、ヴァルヴレイヴのコクピットにハルトの消えた記憶が記録されていて、個人的な思い出が完全な形で永遠に残ると示唆した終わり方も心に残りまして、それまでの不満がなかったことに(笑)
個人的に「最終回詐欺」と呼んでおりますが、まあ終わり良ければ全て良しということで。…でも本当に積み残しは多い作品だったと思います。