凪のあすから 第七話『おふねひきゆれて』

子供たちだけで作った「おじょしさま」が完成、見事な出来栄えに「おふねひき」をしたくなった子供たちは、今年の「おふねひき」を中止させた海と陸双方の大人たちを説得したのだが、というお話。
異なる立場に所属する人間同士のコミュニケーションの難しさと世代間のそれが同時に発生しておりました。
大人の場合は意地ですとか体面などが邪魔をしてしまって素直になることは難しいのですが、それでも一度胸の内全てを吐き出してしまえばそういうものを捨てる柔軟さも持ち合わせている可能性もあると考えておりまして、…甘いのかなぁ。
世代間の場合は「大人は判ってくれない」と性急に判断しないで子供として根気強く説得することが求められるのですが、光たちが我慢が出来るだけの忍耐強さを発揮できるのかは、…親一人説得できないで出て行くような短慮さでは難しいでしょうか。
もっとも誰しも経験から多くを学んでまいりますので、光たちには早く賢くなって頂きたいものでございます。
揉めていても何とかなりそうと安易に考えてしまうのですが、うろこ様の態度ですとか異常な「暑さ」が今後の展開に不安を感じさせるのでございます。