勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第7話『魔王の娘さんが一般家庭にお邪魔するようです。』

おばあさんが買ってくれたエアコンを設置しに行ったら同居の息子が既にアマダで購入していて鉢合わせ、というお話。
確かに安いに越したことはないのですが、少し高めの値段は購入後のサービス代と申しますか安心料と考えれば実はその差額以上の恩恵があったりするんですよねぇ。
昭和の時代は何でもかんでも修理したものですが、内部構造の変化から直すより買い替えた方が安くなってから電気製品と販売店の役割が大きく変化してしまった。
だからといって今更昔には戻れないですし、だいたい機械部品の点数が減って電子部品の割合が多くなったこの時代の電気製品を修理できる街の電気屋さんなんて都会ならともかく田舎では見つけることも難しいですしね。
フィノはそういった事情が分からない設定だから素朴に疑問を口に出し、しかしそれは本質を言い当てておりますからラウルたちも頑張るしかないわけでして、良い人物配置でございます。
困っている人がいたら助けてやるのは勇者でも街の電気屋さんでも同じ。つまりはそういうことなんでしょう。
だからといってレオンが毎回価格に対抗できるサービスを用意できるのかといえば現実は厳しいですからねぇ。作者は価格に対抗する「何か」用意してくれているんでしょうか?