惡の花 第10回

雨降る峠で高男・仲村・佐伯の感情が爆発、というお話。
肥大化した劣等感を覆い隠すため他者を自分より劣っていると考えることで心の平穏を得ていたようでございますが、仲村と佐伯の出現によってあえなく崩壊。
ただ自分の小ささをこの段階で自覚できたことは悪いことではなく、むしろ今後の高男の成長を考えれば良かったことだと思うんですよ。…立ち直ることができれば、ですけど。
このアニメでは仲村は閉塞した田舎町から飛び出そうとする若者、佐伯は田舎町の呪縛に囚われた若者、そして高男はそのどちらにも組する事の出来ずに引き裂かれる若者なのかもしれませんね。
それに致しましても高男の「懺悔」を受けてからの女性二人の反応が恐過ぎ(笑)
仲村さんの諦めたような反応はある程度予想通りでしたが、直前まで過激な愛の告白をしていた佐伯さんの気持ちが一気に醒めていく演技がなぁ(笑)
日笠陽子さん渾身の演技として記憶しておく事に致します。