ダンボール戦機ウォーズ 第11話『語りつがれるもの』

学園ものの定番イベントである試験を控えて右往左往するアラタ。しかも試験の中で一番の難関である論文のテーマ「LBXが世界にある理由」に悪戦苦闘、資料を求めて町へ繰り出したアラタたちは山野淳一郎著の「LBX回顧録」を古書店で見つけたが、というお話。
ポロポロと前シリーズの登場人物が出演し始めましたが、アラタたちの学園生活編半ばでございますので本格参戦には早いようでございます。
今回はこれまであまり活躍の場が与えられてこなかったカイトの実力を見せて、彼は口だけではないと云う事を証明したと同時に、この作品における日野社長のテクノロジーに対する考え方を提示しておりました。
語られていたことは「宇宙兄弟」内で語られている事とほぼ同じでございまして、技術者はこうあって欲しいという社長の思想には共感できました。
ただこの思想に真に共感を得るためにはフィクションの世界の「道具」について語るのではなく、実際にある「道具」について語らないと説得力がないのも事実。
本当に動くLBXが登場する時代まで(そんな時代は来ないなどといった夢のない話はいたしません)ここで語られた日野社長の思想に対しては保留しておきます。
ハルキやヒカルも「デレ」ておりまして、人間関係の構築にたっぷり時間をかけている効果でこの描写は「納得」でございます。