はたらく魔王さま! 第10話『魔王と勇者、いつもと違った日常を過ごす』

魔王、ふしま園へヘルプとして派遣されるの巻。
当たり前のことですが、異世界の住人だけの会話より地上の人間が絡んだ会話の方が断然楽しい。ただエンテ・イスラの住民も地上の生活にだいぶ慣れて来たので「カルチャーショック」が小さくなっておりますね。
こういう時のために新たな訪問者として鈴乃が用意されているのでしょうけど、彼女の場合念入りに事前情報を収集(偏ってはおりますが)する「優等生」ですから「落差」に対してのリアクションが少ないのが残念ですね。…やはりこういう時は世間知らずでリアクションの大きいバカ(褒め言葉)が適任のような気が致しましたよ(笑)
人々の恐怖から魔力を補給した魔王の行動に疑問を持った鈴乃でございましたが、そういえばこの作品は一番肝心な部分「何故魔王はエンテ・イスラを支配しようとしたのか」が描かれていなかったことに気付く。
と申しますのは今回も人間を救うために貴重な魔力を消費することに躊躇がございませんでしたが、人を憎むですとかそういった理由であれば人間界に来てからの魔王の人間との接し方はおかしい訳でして、魔王は人間に対して特別負の感情を抱いている訳じゃないのかも?と考えたもので。
であれば其処にエミリアたちも知らない秘密があるんじゃないかなぁ、と。もっとも何か秘密があったとしてもこのシリーズ中にそれが明らかになる時間的余裕はなさそうですが。
まぁ何にもなくても問題はありませんで、異界の住人たちの地上界での楽しい生活を見せて頂ければ十分でございます。…残り話数は2話かぁ、早いなぁ。