バクマン。3 第12話『熱血と完敗』

同じ号で同じ話を描いた亜城木夢叶と七峰の対決は亜城木の完勝で幕を閉じる。自棄になった七峰だったが小杉の説得によって再びマンガを描くことを決意するのだった。そんな折、「PCP」を模倣したような事件が起こって、というお話。
この作品では七峰くんのやり方は破綻してしまいましたが、やり方によっては有効なのではないかと未だに考えております。たしかに秋人が指摘した内容は正しいですし、あの問題点を改善するのは難しいのかもしれませんが、…やはりダメかなぁ。
七峰くんが立ち直るまではジャンプの王道展開でございまして、長い連載の間に一回くらいはこういったエピソードでお話を作りたかったのだろうと推測。もっとも基本構造は王道路線だったわけで、ああくまで「露骨に」そういったお話という意味でございます。
中盤、小学校の同窓会に出席した最高が居場所をなくしておりましたが、それぞれの生き方に応じた青春がございますから寂しがる必要はございませんね。…ただ「一般人」と隔絶してしまいますと、世間の好みというものから離れてしまうでしょうし、そうした人向けの創作をしている方々にとってはどうなんでしょう…、そのための編集か。
そして模倣犯登場。
何か事件が起きる度マンガやゲームに原因を求めるマスコミや世間に対して大場先生や小畑先生なりの主張があると嬉しいのですが、どうなることやら。