花咲くいろは 第20話『愛・香林祭』

オムライスを巡って対立するミンチとクラスメイト。そんなミンチに協力を申し出る緒花だったが、というお話。
衝突を収めるのに必要なものはやはりコミュニケーションという事でございまして、何故オムライスが教室では作れないのかとミンチも面倒くさがらずに丁寧に説明すれば何の問題も起こらなかったでしょうに、…それじゃあ「ドラマ」になりませんね。
その「ドラマ」を大仰な発端ではなく、高校生ならありそうなところに求めていたのですから、この仕掛けは適切でございました。
大切なのは「手段」ではなく「目的」(動機は不純、…女子高生なら許される範囲でございますがw)であり、そのために皆がアイデアを出し合い丸く収まる爽やかな着地点を用意していたのも好感が持てました。
一方、結局ナコチのクラスは誰も文化祭に参加いたしませんで、いや〜これもリアルなお話でございますよねぇ(笑)
こういう機会にこそ得ることのできる「もの」もあるのですが、それを手にしたのはナコチと水野枝莉の二人だけでございました。まあこれはこれで良いのかもしれません。戦利品を手にすることができるのは、真剣に「戦った」者だけなのですから。
そして今週も「スイ」が効いておりました。子供たちが伸び伸びと生きて行くためには、忍耐強く子供たちを見つめていてくれる「大人」の存在が重要ってことですかね。…色々な修羅場をくぐり抜けて来ないと、あの境地には到達できないんだよなぁ。