へうげもの 第三話『天界への階段』

荒木村重を荒木高麗(だったかな?)に目がくらんで逃がしたことを千宗易に見抜かれたが、その人間の大きさに惹かれて弟子入りしたり、信長の野望の大きさに武人としての心を刺激されたりとなにかと忙しい左介だったが、左介の周囲はそれ以上に忙しかった、というお話。
信長の単純明快な性格と、宗易・光秀・秀吉のどす黒い神経戦の対比が実に…、面白い(笑)
アニメですから動いていた方が楽しいと思うのですが、この作品は逆に動かない事で絶妙な緊張感を生み出しております。多分原作のマンガとは違う「間」を作っていると思いますが、一定の速度で流れる「放送」という枠の中では上手い間の取り方をしているように思えました。
動かない中で左介や他のキャラの表情の僅かな変化でアクセントをつけておりましたが、これがまた作品の緊張感を損なわないギリギリのラインを維持する絶妙な配置と見えるところにも好感が持てます。
史実に沿って展開するのでしょうからある程度はこの先の展開も読めるのですが、解釈は作者のオリジナルでございましょうし、それがどのようなものなのかも含めまして楽しい作品だと思います。