GIANT KILLING #04

プレー中に心理描写や回想シーンを挟むというのはスポーツアニメといたしましては定番かと存じます。1プレー毎に「間」が存在するスポーツですと、その「間」は実時間の延長として(作り手も受け手も)処理できますからさほど違和感は生じないのですが(かつて「巨人の星」でやったように、投手の投げた球が2週間かけてキャッチャーのミットに収まると言うアレは流石にやり過ぎだったかもしれませんが)、サッカーというスポーツの場合停止する瞬間が極度に少ないですから、動いている間に「間」を作られますとどうしてもこのスポーツの持つスピードが殺されているように感じてしまいます。
もっともこの方法を否定してしまいますと、あとは実況席にアナウンサーを配して喋らせるという、「なんだかなー」な作りになってしまいそうで怖いのですが(笑)
本編。
どのスポーツを素材にしても、結局人間を描くしかありませんから「主役は監督」であってもこの展開は納得。先週の感想で「熱い展開は望むべくも無いのか」と書きましたが、やはり早とちりだったようです(笑)ちゃんと「熱血」しておりましたよ。
ドラマ的には人間関係が整理整頓されてから試合をした方が分かりやすいと思いますが、まあそういうフィクションに慣らされている自分を恥じ入る。
ぶつかったり分かりあったり、またぶつかったりしながら信頼は築けますし(時にはそのまま離れて行く人もおりますが)、プロスポーツですからそれは試合の中でしか出来ない事なのでしょう。
他の選手の個性も浮かび上がってまいりますと今以上に「熱い」展開になりそうで楽しみ。ただ、試合シーンの画面構成にもうひとつ工夫を凝らして頂けますともっと宜しいかと。そこだけが残念でございます。