刀語 第四話『薄刀・針』

そ・う・き・ま・し・た・か
本作は四季崎記紀が鍛えた12本の刀を集める物語であり、これまでの三話もその本筋から離れてはおりませんでしたので油断した(笑) 原作者は曲球使いだった事をすっかり忘れておりました。
これまでは「やられキャラ」だったマニワニの昆虫組が今回の主役。放送を観ている間中、「あれ、この時間配分で錆白兵との対決描けるの?」「確か前回の予告では凄い動画があったよなぁ・・・」と考えて、番組表と現在時間を何度も見返しました。
ラストシーンで池田昌子さんのナレーションではございませんが、「おいっ!」とツッコミを入れてしまいましたよ。でもこういう騙しは嫌いじゃありません。・・・いえ、これを見越して前回の予告作ったスタッフの遊び心は大好きです(笑) 手が込んでおりますなぁ。
「最強剣士同士の戦い」と思わせておいて、実は「七実」こそが最強だからこちらを実況いたしますと言う事なんでしょうねぇ。一目見れば相手の業を自在に使えるですか、確かに最強でございますなぁ。
マニワニ昆虫組がこれまで登場したマニワニより丁寧に描かれていた事によって、七実姉さんの怖さが浮彫りになる構成は上手かったですね。ただ、昆虫組の非道っぷりが描かれておりませんでしたので、彼らが哀れで(笑) もっともあれでも「十二頭領」なのですから、蝙蝠たちと五十歩百歩なんでしょうから同情はいりませんね。
「フラグ」や「伏線」を茶化している辺りは、原作者の面目躍如と思いました。・・・今回最大の犠牲者は錆白兵。全く登場しないで退場とは哀れすぎます。ここもパターン破りを作者がしたかったのでしょうねぇ。
本作に登場するキャラは大変だ(笑)