迷い猫オーバーラン 第3話『迷い猫、見つけた』

多分この三話まで消化して作品としてスタートラインに立ったのだと思います。巧と文乃と希の生い立ちですとか、何故タイトルが「迷い猫」なのかなどを説明。
正直なことを書きますと、これを描くのに三話必要だったのかは疑問ですし、この三話も説明台詞が多過ぎだったかと。それでありながら、希の家出のエピソードに唐突感が否めなかったりと、構成に「観易くしよう」という意識が感じられ無かったり「迷走」という言葉がピッタリいたします。
そうしたことが全編に影響を及ぼしているかのように初回のテンポが失われ、前回と今回は全く違うリズムの作品になってしまっております。
これは「毎回監督が違う」ことが原因でしょうし、何故そうなったのかは分かりませんが、であればシリーズ構成がしっかりしなさい!(笑)と書いても宜しいのですが、リズム云々は構成さんのお仕事の範疇でもありませんから、むしろ監督を用意できなかったプロテューサーの責任なのかもしれませんね。
船頭を決めないで海へ乗り出すその無謀さは買います(笑)が、結果が伴いませんとそれは暴挙でしかありませんのでしっかりして頂きたいものでございます。
さてお話はウエットな展開になってまいりましたが、う〜ん、そうなりますと少々抵抗があったりいたしますが、この三匹の迷い猫がどのような生活をするのか、そしてどのように暴れ回ってくれるのかには興味がございます。
それに「梅ノ森千世」という楽しげなキャラや、OPには描かれているのに未だ登場していない「竹馬園夏帆@田村ゆかり」にも興味がありますし(笑) ・・・繰り返しになりますが、三話使ってこの有様ってのは問題だと思いますよ、ホント。
次回以降ドタバタしたコメディになってくれることを期待いたします。