こばと。第七話『・・・やさしいひと。』

 本当の「やさしさ」とはどういう事なのかを問うお話、・・・と見せかけて実は自分に自信を持てない堂元の心を癒してあげるお話、でいいのかなぁ(笑)
 誰かに頼まれた事を笑顔でしてあげるのは円滑な人間関係を構築する上では一番安易で簡単なことなのですが、それが当人のためになるのかというと・・・、一概には言えませんが多くの場合では「ならない」訳で。やるだけのことをして、当人の力ではもうどうにもならない時にこそ、・・・しかし失敗や挫折からしか得られないものもあるしなぁ。本当に難しい問題でございます。
 で、頼まれる方にしてみればそうした助言をしたところで有難がられるどころか煩がられたり、場合によっては怨まれたりするわけで、面倒くさくなるし嫌われるくらいならホイホイと安請け合いしちゃう、って、今回のお話と微妙にズレてまいりましたよ(笑)
 堂元は(私のように)スレても歪んでもおりませんで、多分頼まれ事をしてあげた時依頼者の見せる笑顔が好きなんでしょうね。しかし一方で何事にも毅然とした態度を取れる藤本を見て自分の態度に疑問を持ってしまった、ということなのでしょう。
 誰かの助けになることは素敵なこと、この小鳩の単純明快な言葉が今回の締めでございました。うん、ここで色々語らせることは簡単なのですが、本来の視聴対象者には今はこれぐらいのメッセージで十分です。ここから先の事は自分たちで考えて行けばいいことですから。
 あまり物語を広げないで「こんぺいとう」集めに集中していただけると、可愛らしい作品になると思うのですが・・・。