にゃんこい! 第4話『美しい人』

 ジョセフィーヌ登場・・・、いや一ノ瀬凪登場。毎回新キャラ登場&キャラ説明に忙殺されて肝心のネコは刺身のツマ状態でございます。
 基本的にラブコメというジャンルのアニメで、登場する女の子の性格付けはややステレオタイプなのが気になりますが絵柄はカワイイですし、動きやテンポは文句の付けようもありませんから、そこら辺が作品世界に入り込む足がかりになれるのでしたらこの作品に熱中できると思うのですが、う〜ん、まだ何か心を動かすものが足りないような・・・。
 この作品の原作はここで読むことが出来るようで、今回のお話はマンが版六話と七話(11月26日までの期間限定)のお話でしたが、読み比べてみますと「間」の取り方に難点があったように思いました。
 特に凪が潤平に心をときめかす(死語か・・・)瞬間の描写は漫画特有の大ゴマでの「間」を感じられたのですが(七話22頁23頁)、アニメ版はこのタイミングの取り方が速過ぎて「余韻」が感じられなかったことが残念でございます。
 最近の作品で一番心に残っている「間」といいますと、「夏目友人帳」(全然最近じゃありませんね)で子狐が夏目を訪ねて来て、それでも逢う事が出来ずに一人で森へ帰ろうとし、そこで追いかけてきた夏目と再会して抱きつくシーンでの間の取り方で、漫画の間も見事でしたがアニメの間の取り方はそれ以上の見事さでございました。
 内容も方向性も違う作品の演出を比べることに意味はないのかもしれませんが、僅か一箇所でも作品の印象が変わった可能性もあったわけで、・・・惜しかったなぁと思った次第でございました。