こばと。第三話『・・・雨の贈りもの。』

 毎回自分の薄汚れて黒い心と戦いながら視聴しております。今回も真っ黒な心が邪魔をしてまいりましたがなんとか勝利いたしました(笑)
 今回どこで黒い心が現れたかと申しますと、桂木少年とむつみが相合傘をする件でございました。もちろんこの作品の流れとしてはこれでOKなんですが、小鳩の無邪気さに救われるパターンを繰り返し(まだ三話なのですが)見せられますと、「それでいいのか」とおっさんは感じてしまう訳です。
 むつみが見た桂木の相合傘の相手が「単なる知り合いの女の子」で、むつみの誤解が解け「めでたしめでたし」、誤解したむつみの「傷ついた心」は「コンペイトウ」となって小鳩のビンの中に入りました・・・、うがーっ!(笑)
 むしろアレは誤解ではなく付き合っている娘で、おせっかいな小鳩の行動でいっそうむつみの心は傷ついてしまい、さあどうしましょうといった展開の方が小鳩のこの世界に対する理解や浅はかな行動に対する責任、ビンの中のコンペイトウの価値があったように思ってしまいました・・・、ね、黒いでしょ(笑) 素直な気持ちで「よかったね」とむつみを祝福できなかったり、小鳩の突拍子もない行動を微笑んで見ていられない自分が悲しい(笑)
 対象は「小さなお友だち」なのでしょうからこの作品はこれで宜しいと思います。問題はおっさんが観ているということだけですから。