獣の奏者エリン 第40話『かげりゆく国』

 闘蛇による真王襲撃をきっかけにリョザ神王国の土台が既に手の施しようもないほど腐ってしまっていたことをイアルに気付かせたお話、・・・違いますね、イアルはもうずっと前からそれに気がついていたのだけれど認めたくなかっただけでしたね。
 でももう目を背けてもいられないところまで来てしまい、そしてエリンは自分の(他の選択肢はありませんでしたが)行動の結果、「大罪」の意味を身をもって知る事になった、と。・・・派手なアクションや過度な演出がなくてもジワジワと緊迫感が伝わってまいります。
 「闘蛇に紋様がない」ことで大公の闘蛇ではないことをエリンが見抜く件を見ておりまして、相変わらず過去の出来事を上手に結びつるものだと感心。ここであのエピソードを使う事を考えて作っていたのなら構成の藤咲さんは凄すぎです。
 原作の上橋さんは「21世紀のハイジ」を目指すと仰っておりましたが、ハイジは戦禍に巻き込まれないよなぁ(笑) しかも間違いなく戦禍の中心に居そうですし。そう考えますとこの物語の主人公が「女の子」である意味が薄ぼんやりと見えてきたような気がいたします。が、今は書きません!(笑) だって見当違いの可能性のほうが高いんですもの(大笑)
 ひとつ書けることは、この作品は「世界名作劇場」で作られていた一連の作品よりも出崎さんが監督していた「家なき子」「宝島」の作風に近いかな?、ということでございます。あくまでも個人的な印象なのですが、ね。「どこがどう」ということは書かないといけませんが、これも今の段階では未整理で(笑) あと9話ありますから今のうちに整理して最終回までに書けたらいいなぁ。