ふたつのスピカ第一話『宇宙に行きたい!』

 敢えて書こう!
「ライオンさんの出ない『スピカ』など『スピカ』ではない!」と。
 いや、ドラマと原作は違うということは重々承知しております。しかし原作の魅力を削ってまでドラマ化する意味が果たしてあるというのでしょうか? 別に「宇宙に憧れを抱く青少年の青春物語」が『ふたつのスピカ』のオリジナルという訳ではございませんので、それならそれで別の新しい物語を創作すれば良いだけでして、あえて『ふたつのスピカ』というタイトルを戴く必要はございません。
 ネームバリューがあるから、あるいはアニメ化の時の原作者に対して借りがあったから(個人的な邪推で根拠はございません)というのであれば、視聴者が外野でグダグダ言うことではないのかもしれませんが、原作を知らずこの番組を観て「ふたつのスピカってこんな話なんだ」と思われてしまうとしたらこんなに悲しいことはございません。
 描きたいものがあり、それを実現しようとするなら「借り物」ではなく「オリジナル」で勝負することが創作者の矜持かと思うのですが、この作品のスタッフにはそうした思いが欠片もないようです。…私もね、改変して原作が影も形もないドラマになっていたとしても、そこに私の知らない別の魅力が描かれていたのならこんな事は書きませんよ(笑)
 若手の俳優さんたちは現状彼らが出来得る演技で頑張っておられましたし、脇を固めていた方々だって悪い訳ではございません。しかし(以下110行ほど罵詈雑言を書いたのですが、自分で読み返してあまりにも見苦しいのでアップ寸前に自主削除いたしました)