グイン・サーガ 第7話『ノスフェラスの戦い』

 一万五千のモンゴール軍の猛追をグインの知略が打ち負かしたお話。お話としては数で負けているときは「地の利」を使うというオーソドックスな展開でございました。
 モンゴールの行動がパターンだったね、とも書けるのですが、歴史を勉強いたしますと同じように戦って、同じように負けるということは「よくある」ことですからそこは問題にしてもしょうがありませんね(笑)
 欲をいえば、それでも納得できるような描写があれば、ということくらいでしょうか。アムネリスが我を忘れるくらいの恥が「声を立てて驚いたことを兵士に聞かれた」だと弱いかな、と。下品なお話ですが「失禁」しただと逆上も納得・・・、いや、それだとプライドの高い姫様の場合自害しちゃいますか(笑)
 今回のキモは「大軍のモンゴールを一蹴してグインの名が歴史に刻まれた」ということなのでしょうが、それは問題ございません。アストリアスが暑苦しい上にたいして役にたたなかったことも見て見ぬ振りをいたしましょう(笑) 気になった、と申しましょうか残念だったのは「会戦」シーンが迫力不足だったことでございました。
 俯瞰(鳥瞰?)でモンゴール軍を見せたところまでは「頑張っているね(CGでしたけど)」と思ったのですが、肝心の戦闘シーンになった途端「凡庸」な描写に終始していたことが残念でした。描写の問題は演出のセンスの問題(いや時間とお金かもしれませんが)としても、「大軍」が動いている迫力が足りないといえばいいでしょうか、少なくとも「一万五千」の塊の大きさが感じられなかったと。
 テレビサイズの画面でそれを求めるのはいかがなものか? という自覚もございますし、そもそもアニメはそういう描写が苦手かな? とも考えますが、どうなんでしょうね。
 次回は狼さん登場?