グイン・サーガ 第6話『セム族の集結』

 物語の流れは理解出来ましたし、必要なことは全部描かれていたように思いましたが、印象といたしましては「もう少し粘っこく」ても宜しいのではなかった、というところでございます。
 グインのノスフェラスに対する想いのエピソードがなかったように記憶しておりますが(見逃した可能性は大なのですが)、今回はそこの拘りが「キモ」のように思えますから上記のような感想になってしまいます。
 まあ「絵巻物」の世界に身を委ねて楽しむ分には問題はございませんので野暮はやめておくといたしまして、ただ最近肝心の「絵」が不安定でそこが不安。馬上の格闘シーンの難しさは絵心のない私でも分かります。ですから素直にアニメートすることでこのような事を感じさせてしまう位なら、そこを演出やレイアウトで「ごまかす」狡猾さを発揮していただきたかったな、と。
 セム族を集めて大軍に立ち向かうことを決意するグイン。ここももう一ひねり欲しかったでしょうか。全体に「薄味仕様」で濃い味を好む東北人には慣れるまでが大変です(笑) 来週は大会戦、色々不安がございますが良い方に裏切られることを期待いたしております。