獣の奏者エリン 第2話『医術師のソヨン』

 エリンの村にトギ村のタイランが自分の病気の闘蛇を連れてきて、エリンの母親であるソヨンに治してもらおうとするのだが、なかなか上手く行かない。そんな時エリンの注意力と洞察力で解決、エリンの主人公としての卓越した能力の一端を垣間見せるという「王道」の展開でございました。この先エリンがどこまで成長(年齢的な成長ではなく)する姿を描くのか分かりませんが、「栴檀は双葉より芳し」を描いておく事で後々効いてくる…と思いたいです。
 デザインの問題(?)は、今までの例から推察してもう数回も観れば解消してしまうだろうと思いますので、今のうちに気になる事を書き残しておくことにいたします。他の作品との比較に意味があるとは考えておりませんが、同一作者・同一制作会社・同一放送局ということで、まあ当スタッフには迷惑でしょうが諦めていただくとして(笑)
 「精霊の守り人」の原作小説を読んだ印象としては、この作者は人物の深い部分の描写があまり丁寧ではなくそこに不満が残ったものでしたが(ただし、主役クラスはこの限りではございません)、映像作品の「精霊の守り人」は神山監督が神経質なのか(笑) 「神は細部に宿る」を実践なさってキャラのちょっとした表情の変化や、身振り手振りといった「芝居」など本当に細かいところまで気を配ってあった作品でした。
 で、それが可能だったのも大きな要因はあの「デザイン」があったから(もちろんそれを含めての「監督」なのですが)で、果たしてこのデザインでそれが可能なのかというところが只今の気になっている所でございます。ですが今回を観た限りでは「頑張っている」という印象でしたので、いつもの「杞憂」のようではございます(笑)