キャシャーンSins 第14話『真実は闇を照らし』

 贖罪のためにキャシャーンが(積極的に)闘うことを決意したお話。そして遂にルナ登場でございました。
 ラストカットのルナの様子が「いかにも」に見えてしまうのは、その描かれ方と今までの積み重ねで視聴者の私が「このルナは本物のルナではない」と思い込んでいるためなのか、それとも本当は「偽ルナ」に見えて「本物のルナ」なのか現時点では判断がつきません。この曖昧にされたルナの存在が物語の後半の主軸になるのでしょう。
 そしてルナとキャシャーンが対峙した時、また別の物語が始まりそう(といいますか「終り」が見えるのでしょうが)ですが、個人的には永遠に彷徨うキャシャーンでもいいような気がしております。
 よくよく考えますと未だにキャシャーンの記憶は戻っておりませんし、ルナを殺したというのも周りの証言と状況証拠だけと、有罪に持って行くには「弱い」ところでございます。この辺もルナと出会うことで解消されるのでしょうが、本スタッフがありきたりな結末を用意しているとも思えません。なにか「怖い」「恐ろしい」モノが待ち構えていそうです。それは劇中のキャシャーンの胸中と同じモノなのかもしれません。
 EDは今回の方が正式版のようです。クノケンジさんの「光と影」は優しいメロディと切ない歌詞が印象的な曲でございました。やはりこの方がEDには似合うような気がいたしました。