獣の奏者エリン 第1話『緑の目のエリン』

 「ETV50」と教育テレビ50周年の看板を背負った(背負わされた?)「精霊の守り人」の上橋菜穂子原作のアニメ作品。キャラクターデザインを拝見しますと、明らかに「小さなお友達」を意識した作品だと思いますが、さて、今時の子供たちに受けるかどうかは不明でございます。昔のように子供たちへリサーチしてからの決定だと宜しいのですが。
 これから1年にわたる長期の航海への船出でしたので、初回はこの作品の世界と、主人公「エリン」の生い立ちや身近な人たちの描写だけと贅沢な時間の使い方をしておりました。他にも残酷だと感じるであろう場面では「イメージ映像処理」(笑) ですとか、美術のテクスチャアの貼り方などにも意欲的な部分が観られましたので、多少古臭く感じてしまったキャラに関しては、物語が動き出せば気にならなく可能性もございますので現段階では「スルー」の方向で。ただ「I,G.」で期待していた部分は若干裏切られた気分ではございました。
 色々と「冒険」しているところが見られましたが、いっその事「イメージ映像処理」やEDに使用したタッチで全編挑戦しても面白かったのでは? と思いながら視聴いたしました。