タイタニア 第2話『天の城の四公爵』

 前回の後始末で失業者になってしまったファンと、四公爵の性格を丁寧に説明してくれたお話。これを説明しておきませんと、今後各公爵が出てきてなにか行動を起こした時の説得力が違ってきますから必要不可欠な描写だったとは思いますが、多分その時はその時で「この公爵はこういう性格で・・・」という説明がつくような予感がいたしますので、あえて今回そこまで丁寧にやる必要があったのかどうか、多少疑問に感じました。
 田中さんの小説では、戦闘シーンはあくまでも添え物のような印象ですから、そもそも動きのあるアニメを期待してはいけないのかもしれませんが、2回目にしてすっかり地味になってしまいました(笑) が、「大河ドラマ」としてみた場合これも当然かもしれません。主役はあくまで歴史に翻弄される人間たちなのですから。
 今回は靴磨きの少女に「タイタニアのいない宇宙」というセリフを語らせ、この先の動乱の時代を予感させる終わり方に感じ入りました。・・・ただ演出に所々旧いものが紛れ込んでおりまして、ファンが市長の秘書に足を踏まれてファンの叫び声と同時に建物を動かすというのはどうなんでしょうか(笑) この作品にそぐわないのでは? と(大笑)
 動きませんでしたが絵の乱れはありませんでしたので良かった(笑) 折角の綺麗どころがアップで乱れますと興醒めですから助かります。次回もそうだとよろしいのですが・・・。