鉄のラインバレル ♯01『クロガネと少年』

 「BIGLOBE」で視聴。土曜日開始だったのことをすっかり忘れておりました。冒頭のクレジットを見る限り「谷口」「日高」「板野」「平井」と豪華極まりない(というより最近のアニメ関係者に疎い私でも知っているというだけなのですが)メンバーでございました。
 気弱そうな少年がいじめられて幼馴染の女の子に助けられという、ありふれた(?)日常から始まって、そこからフラッシュバックで怒涛の展開。正直作中専門用語*1が飛び交う場面ではおいていかれそうになりましたが、主人公・浩一の性格が面白くなんとか完走できました。
 「キチガイに刃物」とは言い得て妙でございまして、本編終了後「ここまで危ないロボット搭乗者は過去いなかったよな〜」と脳内検索してみましたが、とりあえず該当者が見つかりませんでした。鬱屈した少年が自分の力で現状を打破出来ずにいて、ある日突然圧倒的な力を得た事によって「勘違い」したとしても責められないでしょう(本当かっ!)。
 ただそれは「虎の威を借る狐」と言って、小物の証明でしかありません。そういう意味ではこの先浩一がどれくらい成長するのかということが、この作品のメインテーマなのかもしれません。
 ラインバレルの正体も加藤機関の目的もなにも分からないまま1回目が終了してしまいましたが、スピードで押し切った作戦は「勝ち」だったように思えました。途中から気になっていた浩一の血まみれの制服が、最後に絵美の「あなたは死んでいる」で腑に落ちたのと同時に次回への「引き」になる演出は好きでございます(笑)
 できればこのままスピード感溢れる、爽快なロボットアニメになっていただきたいのですが、一抹の不安は主人公の性格でございましょうか(笑)

*1:「マキナ」「アルマ」「ファクター」など