テレパシー少女 蘭 第11話『蘭と失われた村〜髑髏(どくろ)は知っていた〜』

 大昔になりますが、子供の頃よく読んでいました子供向けの本、世界名作ものですとか推理、SFの小説がございました。これらの本はエッセンスを抽出しながら内容を端折ったものでしたが、子供に理解できるよう平易に書かれておりました。本作を視聴していますと、そのことが思い出されます。
 だからといって細部を蔑ろにしていいと言う訳ではございません。今回蘭と翠が霜月邸に潜入を試みる件は、あまりにも「お手軽」に過ぎると思うのでございます。ガードの意識を翠が読み取るところまでは良いとして、そこから「うな重が好き」だからそれを届けにきました・・・は「子供もだませてない」レベルでして、二人の能力を使っていくらでもやりようはあろうと言うものでございます。
 この辺の作り込みを再検討して頂かないと、子供たちからも愛想を尽かされてしまいかねないのでは? と少し心配になってしまいました。「あそこは笑うところ」という思惑だとしても「ひねり」も何もなくては、笑えるレベルではございませんでした。残念。