メジャー MAJOR 第三シリーズ

 高校野球だけではなくオリンピックまで始まってしまいましたから、案の定「テレパシー少女蘭」はお休みでした。番組がお休みですから感想もお休みなのですが、当初の宣言通り「一行でも毎日書く」ために前日まで深夜に観ていた「メジャー」第3シリーズの連続放送の感想を書いておきます。
 本番組は毎週土曜日午後6時から放送されているアニメで、現在は第4シリーズが終了して再放送されております。通常半年新作を放送し、終了と同時に半年間の「再放送モード」に突入、それが終了すると次シリーズの新作を半年放送・・・という形態を4回繰り返しております。来年の1月には第5シリーズが決定しておりますから、最近には珍しい長編シリーズ(今までで104話)であるわけです。
 私はリアルタイムに家で視聴できない事情が(普通の勤め人はそんなものですよね?)ありましたし、録画機は旧式で裏番組(ハガレンですとか)しか録画できませんでしたので、大体こうした「深夜での連続放送」時にまとめて観るしか無かった次第でございます。
 でもそれ以上に「第1シリーズ」が開始されたとき「なんで今頃野球アニメ?」という感想を持ちました。くわえて「なんで「メジャー」なの?」とも。その理由は主人公・ゴローくんの「ミーイズム」と「抜きん出た才能の持ち主」という設定にございまして、今時こんな主人公が受け入れられるとは到底思えなかったからでございます。
 でもこれだけ長いシリーズになっているということは「受け入れられた」ということなのでしょう。取り立ててDVDが売れているとも視聴率が良いとも聞きませんが、放送局がNHKというのが良かったのかもしれません。色々問題のある放送局ですが「数字」だけに左右されないといった一点においては、存在価値はあるように思えます。この作品が続いている理由は「視聴者の熱い声」以外考えられませんから。
 作品はゴローくんの熱さも気にならないこの暑苦しい夏に観るには最適でございました(笑) 第3シリーズは聖秀高校編でしたが、どこにいってもゴローくんはゴローくんでした。自分の欲求のためには回りの迷惑も顧みず突き進みます。本シリーズでは大河くんが可哀想で可哀想で・・・。ただゴローのやっていることには一貫性があるので最終的には彼に関わった人たちも納得・・・しているんでしょうねぇ(笑)
 アニメとしてどうこうという作品とは思いませんが、第2シリーズから参加した総作画監督大貫健一さんの仕事っぷりは、この作品の安定を語る上では欠かせない存在だと認識しております。野球のシーンで違和感がないということがこの作品にとってどれだけ救いになっているかは視聴してご確認いただきたいと思います。
 「ゴローくん一代記」はまだ進行中ですから、NHKも覚悟を決めて最後まで付き合って欲しいと思いますが、原作もまだ終わっていませんからどうなる事でしょうか。