プロフェッショナル仕事の流儀スペシャル▽宮崎駿のすべて〜“ポニョ”密着300日

 一番印象に残ったのが「奥山さん、亡くなった・・・」というところだったのは内緒です。これ、奥山玲子さんのことですよね?昨年の9月に亡くなられていたのですか・・・、合掌。
 宮崎さんの厳しさは以前から噂に聞いておりましたので、さして気に留めることはなかったのですが、まあ、あれぐらい普通ですよね?(笑) 富野監督はもっと凄いらしいですし。
 時々「宮崎監督は人を育てるのが下手」という文章を目にするのですが、才能というものが重要な要素であるアニメーターや演出家を育てるというのは無理な相談ですし、むしろ下手な人間をふるいにかけて早々にお引取り願うのは、結局はその人のためでもあるのではと思うのですが、違うのでしょうか。
 それと同時に、番組内での監督の仕事量を拝見しますと「監督と同じレベルでそれ以上の仕事」を要求されるアニメーターは辛いだろうなと同情いたしました、天才と同じって・・・。思いますと監督、ご自分が天才と自覚なさっていないようですが、多分宮崎さんの不幸はそこらへんなのでしょうねぇ。
 67歳ですと残り1本か2本といったところでしょうか。脚本と演出だけならまだまだ頑張れそうですが宮崎監督はああいった制作過程でないと作品が作れないのでしょう。う〜ん、この才能を喪ったときのことは考えたくもありません。