テレパシー少女 蘭 第6話『蘭、幽霊温泉に行く 〜ゴースト館の謎〜』

  いけません、不覚にも笑ってしまいました。作画的にどうだとか、演出がどうだとかというレベルではないのですが、これはこれで「アリ」なのかもしれません。なにより今回は殺伐としたところがなくなり(殺人事件らしきものがあったにも拘らず、です)、翠の「険」も取れ「ぬる〜く」展開しましたが、原作やスタッフが奈辺を目指しているのかは存じませんが、中学生の女の子が主人公のお話ですからこれくらいの軽く身近なお話の方が面白く受け止められるように感じました。
 「推理モノ」としては底が浅くみえましたし、そもそも超能力を使ってしまえばコナンくん以上の解決力があるわけですから、そこら辺になにか「縛り」のようなものが必要だと思うのですが、この作品はそうした視点で鑑賞するものではないのかもしれません。私は主人公3人組の表情ですとか行動に面白みを感じるようになりましたので、各エピソードはどうでも良くなってしまいました(笑)
 その視点で本作を視聴しますと留衣のキャラが弱く感じられてしまいます。蘭や翠の「お騒がせ」パワーに対抗するには少し静か過ぎるかもしれません。もっとも次週蘭と翠が超能力で集めた情報からトンチンカンな結末を言い出したとき、冷静に全ての謎を解き明かすといった流れになれば、キャラも立つのかもしれません。今のままですとただの「良い子」というお人形さんキャラに埋没しそうで・・・。