狂乱家族日記 14話『Electric-Butterfly』

 結局「凶華対雷蝶」の最終決戦は順延。と申しましょうか雷蝶が敵か見方かも判然としないまま持ち越しでした。もっとも天上天下唯我独尊な凶華さまの性格からして、傍若無人な雷蝶と並び立つとは考えられませんので激突は必至なのかもしれません。いいぞ、もっとやれ!
 マッドサイエンティスト・ゲボックはお亡くなりになったように見えましたが「あれが最後のゲボックとは思えない・・・」と山根博士のような感想を抱いてしまったことは内緒です。
 全体としてシリーズ後半の伏線のようなエピソードだったのですが、デカメロン(相変わらず凶華さまのネーミングセンスは最低でございます)と千花の会話で「友人とはお前になにかを与えてくれるだけの存在なのか?」といった内容をサラッと交わさせているところは好感がもてました。今回の内容に絶対必要な会話だったのかと問われれば、そうでもなかったように思うのですが、この会話がなされたことによって多少なりとも作品に深みを持たせたいというスタッフの心意気のようなものを感じることができました。原作にあるのかもしれませんが・・・。
 それにしても最大の不満は凶華さまの活躍が少なすぎることでございます。ゲボックと凰火の因縁から凰火が決着をつけたことには不満はございませんが、それなら凶華さまは「高みの見物」を決め込む方がよかったのでは?と思えました。凶華さまが凰火の露払いでは物足りません(笑)