アリソンとリリア『託された者たち』

名作と誉れの高い小説でもリズムですとか、波長といったものが合いませんと最初の数ページ、物によっては数行で読む事を止めてしまった経験は数え切れないほどございます。他にも翻訳物の小説で、同じ作家が書いた小説でも翻訳者の違いで楽しく読めたり苦行だったりということもありました。これは作品の質がどうのといった問題ではなく、単純にこちら側の感受性の問題だと思っております。それが証拠に私にとってつまらないと思った小説がベストセラーになったり、その逆もあったりします。
対象が違うとは思ってはいません。純粋に子供向けに書かれた絵本でも楽しめる作品は多いですし、そもそも子供が楽しめる作品というものは大人でも楽しめるはずだと思っているのですが、・・・違いますね、言い方をかえましょう。子供に分かるように平易に書かれていても、大人も楽しめるだけの本質が内包されているからこそ、子供であってもそれを理解して楽しむのだろうし、大人はその本質を読み取って楽しむことができるのだと思います。
アニメの場合も同様で、この作品、少なくとも「アリソン編」に関して言えば私の波長と合わないことが分かりましたので、感想を書くことを躊躇ってしまいます。これ以後ネガティブな感想を書くくらいであれば停止する方がよろしいようです。あくまでも波長の問題で、作品自体に問題があるとは思ってはおりませんし、「リリア編」では波長が合い(時雨沢恵一さんの「キノの旅」は好きな作品ですのでそう言う事もあるかもしれませんし)、感想を書く事があるかもしれませんが、「アリソン編」についてはここまでにいたします。
とはいえ、他に観るべき番組もありませんので作品自体は視聴すると思いますし、劇的にシンクロするようなことがあればこの限りではありませんが。