アリソンとリリア『閉ざされた森』

お話が面白くない訳ではないと思うのですが、演出の古さが目立ちすぎて、これが今ひとつ乗り切れない理由のような気がしてきました。今回で言えばアリソンとヴィルが迷い込んだ村の入り口で出会った老婆が顔を背けて怪しげな表情を浮かべるシーンがあったのですが、21世紀にもなって70年代のアニメを観ているような気分になってしまいました。これだけでも十分なのですが、Bパートの集会所で二人が別の老婆からお茶をご馳走してもらっているシーンでも同様の描写があったのですが、こんな描写の繰り返しはいりません(笑)
これが「ケロロ軍曹」の「如何にも怪しい事を企んでいますよ」の顔ように心理的描写であるのならさして問題はないのかもしれませんが、この場合はそうでないので困惑してしまいます。
こういう描写に限らずこの作品では直接的な描写で物語を進め過ぎる傾向があるのですが、年端も行かぬ子供に見せるのであればともかく、この時間帯で放送しているのですから対象年齢はハイ・ティーン以上でしょうし、そうであるのならば省略しても良いところは上手く省略しても宜しいのではないかと思います。