電脳コイル『異界への扉』

ネットの噂によると、メガネの設計や開発の過程は複雑な利権と歴史に彩られているそうです。
先週勢揃いしたサッチー軍団も全損3機半壊1機という壊滅状態になってしまうし、ハラケンは暗黒面に落ちてしまうし、京子はデンスケを抱えながらも「ウンチ!」ひとつ言ってくれない、ついに「笑えるシーン」がないという恐るべきエピソードに突入してしまいました(一部誇張あり)。
「死」というものに免疫ができてしまうのも考えものでしょうが、小学生くらいの年頃ですと過剰に敏感になってしまうものかもしれません。ハラケンの場合「身近な」人の死ですし「原因は自分」と思い込んでしまっています。それでいてその「想い」を誰にも言えずに抱え込んでしまっていますから大変です。往々にして大人は「子供だから」と彼らの心の傷には無関心か過小評価しがちですが、「子供だからこそ」そうした心の奥底に潜んだものに注意を払ってあげたり、話を聞いてあげないといけないのでしょう。現実にはなかなかそこら辺に注意が向かないのが実情でございます。
ハラケンの場合は「おばちゃん」が付いてク買うとそのいるのですが、この方も17歳くらいですので世間的には「子供」の範疇です。画面に出ないところではそれなりに活躍していそうなのですが、監督はこの作品に頼りになる大人を(ほとんど)登場させません。あくまでも子供の目線で物語を進行さることに拘っている故の演出なのかもしれませんが、他の理由があるのかもしれません。ムッ辺の事情もわかるのでしょうか?買いましょうか、・・・熟考・・・。
それはともかくとうとう「扉」が開いてしまいました。案の定「扉」が暴走して京子があっちに連れて行かれる展開に!猫目の語る「未知の要因」とはイマーゴのことなのでしょうか、それとも傷ついた子供の心にある特殊な「想い」なのでしょうか。・・・一回観ていたのに憶えていないとは。あらためて自分の鶏頭ぶりを痛感しました。