この素晴らしい世界に祝福を! 2 第10話『この素晴らしい仲間たちに祝福を!』

魔王軍幹部・デットリーポイズンスライムのハンスを退けたお話。
最終回ですから気合の入った演出と作画で疾走して下さいまして、とは申しましても通常回でもレベルは維持してくれていたので満足度は高目安定でございましたが。
魔王軍もやっていることは案外ショボくて、この辺が本作から緊張感を殺いでいてくれる原因でしょうね。カズマとアクアのいる世界にシリアスな要素は似合わないですから。
作中アクシズ教団の教義が信徒の口から語られておりまして、その内容が実に素晴らしい!(笑)
無茶苦茶のようにも見えるのですが、要約すれば「肩の力を抜いて今を精一杯生きよう!」というものでございまして、こういった教義こそが本当の救済に繋がるよなぁと考えてしまうのでした。
いつものようにカズマの悪巧みとパーティの特性を活かした戦い方で強敵を撃退、そして帰還。良い最終回でございました。
と云う事でシリーズ終了。
こうしたコメディ作品はどうしてもパワーダウンしてしまう傾向があるのですが、本作は2期目も通常運転、と申しますか見せ方はパワーアップしておりました。
漫画や小説原作作品の場合、映像にした時の「間」のとり方が難しいのですが、絶妙の間で考える暇を与えない故の面白さが貫かれておりまして、これはスタッフがこの作品を完全に手の内に入れていたからでございましょうね。
不満があるとすれば前シリーズ同様全10話だったことでございまして、KADOKAWAさんの製作基準がよく分かりません!(笑)
肝心の魔王はまだ登場しておりませんし、訳あり気に登場したちょむすけ(…まさかあれが魔王なんてことはないよなぁ)はほとんど活躍しませんでしたし、ダクネスが活躍(?)したあおりでめぐみんの活躍が少なかったし、ゆんゆんにも暴れて欲しいですし、…要するにまだまだ見たいものが多いということでございます。
これはゾンビですか?」の時も大喜びしておりまして、どうやら私は金崎貴臣監督と波長が合うようでございます。次のお仕事を期待しております。