昭和元禄落語心中-助六再び篇- 第八話

引退を決心した八雲を翻意させようと助六たちが奔走したお話。
老いというのは残酷で、長い年月をかけて磨き上げてきた芸も錆びついてしまう。
当の八雲が満足出来ないものであれば、周囲から名人達人と言われようとも落語などしたくないと考えるのは当然なのかもしれません。
そんな八雲に助六の芝浜。
先代八雲に生き写しの芝浜を演じきった与太郎の「想い」が伝わったのでしょう、八雲も高座に上がったその時!
…此処で待たない辺りが、落語の世界の人情がない浮世の悲しさを意味しているように見えました。
描かれておりませんでしたが、当然この後八雲の落語は中止だったでしょうけど、八雲のやる気はどうなってしまうのでしょうか?