3月のライオン 第4話『Chapter.7 ひな/Chapter.8 ブイエス』

ひなちゃんの小さな恋の顛末と二海堂が川本家と邂逅したお話。
ひなたにとっては苦しかったり悲しかったりしたエピソードなのでしょうけど、そんな時期は遠い過去になってしまった者にとりましては実に微笑ましいものでございました。
その時は世界の終わりに感じた出来事も、年月を経ると笑顔で語れるようになりまして、…やはり人間長生きするに越したことはありませんね。
あかりさんの趣味(?)もあってか、それとも二海堂の人の輪に溶け込みやすい性格もあってか初対面にして川本家と馴染んでおりまして笑う。
どちらかと言えば重苦しいエピソードが続いていた本作でございましたが、4話は肩の力を抜いて楽しめる内容でございました。
ただひなちゃんの恋を見ていた零や、二海堂の体については不穏な影もつきまとっておりまして、ただただホノボノとしたエピソードというわけではないようでございます。
生きるということは様々なものを同時に抱え込んでいるということを、この作品は静かに語ってくれております。