3月のライオン 第3話『Chapter.5 晴信/Chapter.6 夜空の向こう』

少年時代からのライバル晴信とプロになって初対戦したお話と川本家の送り盆のお話。
相手のことを気遣う優しさを持っていても、自分の体の限界を超えそうでも、それでも両者勝ちたいという気持ちだけは揺るがない。
多分その気持を持ち続けている者だけが戦い続ける資格を得ているということでしょうね。優しさはあっても同情はなく、体よりも優先するものがある。
若い頃から歳をとっても勝負師であり続ける者たちの物語であることが描かれたエピソードでございましたね。
後半は、いや後半もかな?戦い続けるお話で、戦いは盤上だけではなく、むしろ生きていることそれ自体が戦いであるというお話。
原作の漫画でひなたが泣くシーンは当然音はないわけですけど、花澤さんの声で泣くシーンは一層胸に来るものがございまして、これが映像化の強みなのでしょうね。
精一杯気を張って生きていても、たまには声を上げて泣く事も必要。その機会を失ってしまった零人の対比が辛く悲しい。
いつもは表に出てこない様々な感情が少しだけ顔を出した、そんなエピソードでございました。