ジョーカー・ゲーム 第4話『魔都』

魔都・上海で起きた事件の裏側で活躍するD機関のお話。
毎回同じ感想になりますが、今回のエピソードも端折り過ぎでしょうね。
全体像は描かれていたのですが、こういう作品は細部こそ重要でございますので、そこを割愛してしまいますと「趣」というものが感じられなくなってしまいます。
及川の狂気ですとか、その狂気を引き起こした魔都の存在、そんな中でも任務に励むD機関の福本と彼の心の動きなどこそが重要だと考えるものですから。
もっともその辺を丁寧に描きますと1クールで三つくらいのエピソードしか描けなくなるのでしょうけど、…それで問題はないと思うのですけど販売的には問題なのか(笑)
今回のエピソードも映像には向かない仕掛けがございましたでしょうか。
塚原と萩原そして福本が同一人物であることが肝心な点でしたが、確かに表情や仕草を微妙に変えて分からいよう努力してくれた点は認めますが、中井和哉さんの声で丸わかりでしたからねぇ。
これはアニメでも実写でも同じことで、視覚と申しますか錯覚を使うトリックは難しいと改めて感じさせられました。