ジョーカー・ゲーム 第2話『ジョーカー・ゲーム(後編)』

ゴードン邸の捜索でスパイの証拠を見つけられなかった佐久間は窮地に立たされるが、と云うお話。
おっさんも戦中の人間ではございませんので御真影に対する過剰な崇拝、禁忌というものについて実感がございませんで、ですから「トリック」として今の時代の視聴者に対しては弱かったかもしれませんね。
一方で「そういう時代があった」と知らせる意味では意義があったかもしれませんが。
深く思索して最後まで諦めない。
土壇場でスパイの本質に思い至った佐久間は本人の意志とは無関係にスパイの素質が開花したようでございます。
硬直した思考が結城によって柔軟さに変化したようでございますが、それは軍人としての本質からは逸脱して行くことに外なりませんから、佐久間の今後は前途多難でしょうね。
ただしどのような難局に遭遇しても生きることを諦めないでしょうから、人としては長生きできるのかもしれませんね。どちらの道が良かったのかは彼が死ぬ間際まだわからないでしょうけど。
と云う事で佐久間のD機関の一員としての初任務は終了。次回のエピソードが楽しみでございます。