ヤング ブラック・ジャック 第12話『狂騒の季節』

学生運動に巻き込まれた黒男のお話。
あの時代活動家サイドに警察の銃撃で死亡した人間はいなかったような記憶がございまして、…もちろん樺美智子さんのことは知っておりますが、あれは銃撃戦での死者ではなかったしなぁ。
日本の警察は必要以上に「射殺」という行為に神経質になっているのは今も昔も変わっておりませんで、「悪役」にするため創作の中で銃撃戦での死者を安易に登場させたのが気になってしまいました。
本編。
医者がどんなに手を尽くしても全てを救えるわけではなく。その理不尽さに立ち向かうというのが「ブラックジャック」のテーマでございましたので、その原点を描いて見せてのは妥当でございましたね。
ただ若いからこそ無駄に足掻く彼を見せて頂きたかったもので、その点では若干不満の残る内容でございました。
希望があって絶望がある。しかしその絶望の先に希望を見出そうとする青春期。そこまで描いて頂きたかったというのがこのシリーズの感想でございます。