ULTRA SUPER ANIME TIME #13

マナとあきこの救いの手によってヘイミンレコード倒産は回避され、モノクロームはさらに前に出ることに、と云う最終回。
このシリーズは「前に出る」ためのファーストライブを中心に描かれたのですが、少し弱かったように見えました。
彼女の魅力は現実との隔たりの大きさで、その頓珍漢な行動に笑いと哀切が混じりあった点ではなかったかと。その意味で明確なストーリーはむしろ邪魔だったかもしれません。

ブレードランナーネタ。
他にもおじさんが知っているSF映画のネタが仕込まれておりましたが、最終回に相応しいものだったのかどうか(笑)
もっともこの脈絡の無さも本作の魅力でございますし、永遠に終わらない物語の幕引きとしてはむしろ相応しいものだったのかもしれません。
でも折角虚淵玄さんが脚本でしたので、もっとドロドロした内容でもよかったような(笑)

ギャルにはなれそうもないけれど、自分が本当に憧れていたのはなにかに若葉が気がついたお話。
毎日は新鮮な驚きに満ちているということを若葉という登場人物の目を通して気付かせてくれた作品でございまして、放送時間が短いこともあってその一点に絞った事が良い方向へ作用したようでございます。
作画も全く乱れることがなく、これもコンパクトな体制で臨めたからではなかったかと考えております。
もっともこの魅力的なキャラを会える時間が短かったのは残念な限りでございまして、…しかしオリジナル展開で30分枠だと間延びしたり作画が破綻する可能性もあったわけで、う〜ん。
原作のストックは全く残っていないようですので続編の可能性はないのが惜しい作品でございました。